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2007年01月04日

朝吹家別荘

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朝吹家別荘

ヴォーリズ建築「朝吹家別荘」移築保存へ 軽井沢の歴史的建築物

旧軽井沢の「朝吹家別荘」が今年、町内に移築保存されるというニュース。
「朝吹家別荘」は、日本の近代建築に影響を与えた建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが手掛けた現存する数少ない歴史的建築物であるとのこと。ヴォーリズ設計といえば、「六甲山荘」「京都YWCA旧館」「川上幼稚園」などなどを紹介してきましたが、この「朝吹家別荘」は、中でも軽井沢のヴォーリズ建築では別格とのことです。
しかもビックリしたことに、ヴォーリズは軽井沢でも別荘などを5、60軒を手掛けたということ。そんなに沢山の別荘を建築していたんですね。しかし、現在では10数軒程度しか残っていないとか。そういう意味でも貴重な建築なんですね。

作家で翻訳家の朝吹登水子さん(1917-2005年)が過ごした北佐久郡軽井沢町旧軽井沢の「朝吹家別荘」が今年、町内に移築保存される。日本の近代建築に影響を与えた建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが手掛けた現存する数少ない歴史的建築物。120年に及ぶ避暑地・軽井沢の歴史を象徴する文化遺産が失われつつある中、保全への期待が高まっていた。
朝吹さんの父で実業家の朝吹常吉が1931(昭和6)年、ヴォーリズの設計で建てた木造2階の別荘で、丸太小屋風の外観。食堂と居間を一体化、暖炉を備え、常吉が留学経験のあった英国の趣向を凝らしている。
05(明治38)年に来日したヴォーリズは、全国各地に名建築を残した。毎年夏を過ごした軽井沢でも、別荘など5、60軒を手掛けた。だが老朽化や所有者の交代をきっかけに徐々に姿を消している。
歴史的建築物の調査保存に取り組む同町の住民団体「軽井沢ナショナルトラスト」によると、軽井沢に現存するのは、ユニオンチャーチ、軽井沢会集会堂、軽井沢教会など10数軒程度。中島松樹会長(72)は、朝吹家別荘を「大きさも品格もある重厚な建物で、軽井沢のヴォーリズ建築では別格」と評価する。
また朝吹家別荘は、政財界の要人、文化人、華族、外国人らが集まる社交場だったとされ、軽井沢の歴史を語る建物でもある。朝吹さんも、大正から戦中にかけて軽井沢で過ごした幼少期の思い出を、華やかな避暑地の人間模様とともに著作に残している。
移築保存は、塩沢湖一帯で同文庫などの文化施設を展開する「軽井沢タリアセン」が手掛ける。これまでに堀辰雄や有島武郎の別荘を含め5軒を移築し、野外展示施設などに再利用しており、朝吹家別荘も夏前までに解体し、秋には園内に再建する予定だ。

posted by iezukuri : 2007年01月04日 10:17 | trackback (0)

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