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2005年07月30日

六甲山荘 NPO買い取り再生

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六甲山荘

ヴォーリズ建築「六甲山荘」、NPO買い取り再生へ

日本の風景に溶け込む数々の建物を残した米国の建築家、ウィリアム・ヴォーリズ(1880〜1964年)が設計し、今は閉鎖されている「六甲山荘」(神戸市灘区)を、歴史ある建物の保存活動に取り組む兵庫県芦屋市のNPO法人「アメニティ2000協会」が買い取り、保存することが決まった。暖炉も備え、ヴォーリズ建築の粋を伝える山小屋風の建物。同協会は市民に開放し、交流の場として再生を図る計画だ。

木造平屋264平方メートルの山荘は暖炉付きホール、食堂と4室がある。1934年、後に神戸市長を務めた小寺謙吉氏の別荘として建てられた。75年、大学などを運営する甲南女子学園(神戸市)の所有に移り、学生らの研修などに用いられてきたが、近年、利用が減り、3年前の管理人引退を機に閉鎖されていた。
同協会は「保存して活動の場に」と同学園と交渉、08年をめどに約2500万円で購入することで合意した。山荘でコンサートや展覧会も企画する。
ヴォーリズは大丸心斎橋店(大阪市)や関西学院大上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)、解体を巡り町長のリコールに発展した豊郷小校舎(滋賀県豊郷町)など1400以上の建物を設計したとされる。老朽化などで取り壊された一般住宅も多い。NPO法人「ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会」(同県近江八幡市)の伴政憲理事長は「今年は来日100周年。保存運動を進める団体同士が連携する契機になれば」と話している。

posted by iezukuri : 2005年07月30日 23:55 | trackback (1)

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