住宅情報・ニュース
2008年07月12日
バリアフリー住宅のトイレ

住宅内で密室になりがちなトイレや洗面所はバリアフリー対策が必要な部分です。大切なのは広さ。いざ車椅子に乗るようになった時も、車椅子のまま入れるくらいのスペースが取れるのが魅力的です。今では、不用な時は通常サイズのトイレとして使え、必要な時はスペースを大きく使うことのできるよう、将来のバリアフリー対策を見据えた住宅プランもあります。
バリアフリー住宅のトイレをチェックする際に気をつけるべき点が幾つかあります。これは利用者の障害度合いにもよりますので、詳しくは専門家の意見を聞くと良いでしょう。下に幾つか例を列挙しておきます。
- 手すりを水平・垂直方向に設置する。
- 非常時に通報できるブザー等を用意する。 倒れた時でも使える位置に設置するのが大切です。
- 腰掛け(洋式)便座を設置する。 できれば暖房便座を設置する。
- 冬季は暖房機器を設置し、部屋間での温度差を少なくする。
- 床は滑りにくく、掃除のしやすい素材で。
- 手洗いはタンク上部のものではなく独立して用意。便座に座ったまま利用できるとなお良い。
- 扉は引き戸にし、外からも開錠可能にしておく。
- 車椅子利用の場合、介助を必要とする場合は広いトイレにする。
- 可能であれば寝室から近い場所に設置する。
歳を取ると家で過ごす時間が多くなり、トイレに行く回数も増えてきます。一日に何度も使うところなので、トイレは使いやすく清潔、快適なスペースにしたいものです。トイレを自立して行うことは、人間の尊厳を守るための重要なポイントとなります。たとえ歩行が困難になっても、手すりがあることで、つたえ歩きして自分で用が足せるお年寄りも多いそうです。動かないことで筋力が低下し寝たきりになってしまわないよう、できる限り自立して排泄できるような配慮を施しておきましょう。
トイレは、可能ならば高齢者の寝室内か隣接した場所に、無理な場合はできるだけ寝室近くに配置し、経路をバリアフリー仕様とします。また、出入口やトイレ内の広さにある程度のゆとりを持たせておくと、車いすや介護が必要になった場合にも対応できます。
posted by iezukuri : 2008年07月12日 22:27 | trackback (0)
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