預金連動型住宅ローン 家族愛

普通預金残高と同額のローン残高部分の支払利息が戻る北日本銀行の預金連動型住宅ローン「家族愛」が好調だ。本人の口座だけでなく両親など家族5口座まで合わせることができるのが特徴で、借り換えも含め幅広い年代からの申し込みがあるという。独自商品の好調な状況などを受け、昨年春から3カ年の中期経営計画に掲げた個人ローン目標も、1年前倒しで達成できる見通しだ。
「家族愛」は3月9日から取り扱いを開始、同行営業推進部によると、1日平均で10件弱、これまでに50億円近い申し込みがあった。同行の住宅ローンには累計実行額で約760億円の「安さん」という大ヒット商品があるが、「同程度のペース。安さん以上に売れると思う」とみている。
借り手にとっては預金残高部分は実質金利ゼロのため繰り上げ返済と同じ効果があることに加え、普通預金のためいつでも出し入れが可能。子どもに援助したい親にとっても、自らの老後資金を持ったまま直接贈与しなくても「応援」できる。