住宅情報・ニュース
2005年08月16日

新築住宅に古材活用

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

吹き抜けに味

新しい建築資材の販売に力を入れている日進市の建材販売会社が、古い民家を解体して出る古材の販売を始めた。

新建材で住宅の機密性が高まったことで、内部の換気のために設けることが増えた「吹き抜け」に、古材を使ってもらおうとの狙いだ。一見、正反対の事業のようだが、互いに関連しているのがミソだ。
建材ではいま、LVL(単板積層材)の販売に重点を置く。ニュージーランド産の松を原料にベニヤ板を柱の厚さにしたようなもので、ベニヤが板として使われるのに比べ、柱や梁(はり)など骨組み材に用いられる。「曲がることがないので、断熱や遮音、機密性の高い住宅建設に向いている」という。
機密性を高めると、冷暖房の効果を上げるために内部の空気を循環させる工夫がいる。2階以上の建物だと階段部分だけでは不十分で、吹き抜けを作るケースが多い。
「ところが、吹き抜けの空間が寂しいという人が多い。古材の柱を渡せば、落ち着きも出る」と太田さん。「古材は内部の水分がほとんどなく、狂いもないので建材としてもいい。新築住宅の引き立て役になる」
同社では、建築後60年以上たつ古材の買い取りや販売のほか、買い取りのための解体工事の請負や、古材を使う住宅や店舗のプロデュースも進める。
「解体された古材は廃棄処分されることが多い。環境循環型社会が叫ばれており、愛知万博も開かれている。古材の流通をビジネスとして成り立たせていきたい」と太田さんは話す。[日進の建材会社]

posted by iezukuri : 2005年08月16日 21:18 | trackback (0)

Previous « 二世帯住宅の相続 | 旧谷山家住宅を特別公開 » Next

“新築住宅に古材活用”へコメント




保存しますか?


 
To Page Top “新築住宅に古材活用