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2006年01月22日

旧田中家住宅・新井家主屋 国有形文化財に

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旧田中家住宅

川口・旧田中家住宅 春日部・新井家主屋 国有形文化財に

国の文化審議会は20日、川口市末広の「旧田中家住宅」の洋館、和館、文庫蔵、表門および煉瓦(れんが)塀と春日部市倉常の「新井家住宅主屋」の計5件を、国の登録有形文化財(建造物)として登録するように文部科学相に答申した。これにより県内の文化財の数は101件になる。

田中家は代々「徳兵衛」を襲名、材木商や味噌(みそ)醸造を営み、芝川舟運を使って発展。県味噌醸造組合長や貴族院議員などを歴任した4代目徳兵衛が1921(大正10)年に瓦ぶき、レンガ造り3階建て(建築面積186平方メートル)の洋風住宅を建てた。
北側に蔵、南に台所棟を配す。壁は化粧用煉瓦を張った英国風2枚積みで、外観は最上階に尖塔(せんとう)風アーチ窓を置き、窓枠を飾る英国16世紀のチューダー・ゴシック様式。「大正期の本格的洋風住宅の好事例」と認められた。
設計者は重要文化財・日本郵便小樽支店などの設計で知られる佐立七次郎の弟子の櫻井忍夫技師、施工は地元職人。
新井家住宅主屋は木造2階建の寄棟造りで、江戸時代末期に建築されたとされる。
1階には強風で戸やふすまががたがたしないように、棒を横に固定する金具が残っている。主屋の北側には風を防ぐ屋敷林もあり、江戸時代の農家の様子がよく分かることが評価された。

posted by iezukuri : 2006年01月22日 13:49 | trackback (0)

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