日本一高いマンション「ザ キタハマ」

長谷工コーポレーションなど10社は11日、大阪・北浜の三越大阪店跡地に建設する高さ日本一の超高層マンション（地上54階建て、約209メートル）を建設すると、発表した。09年3月完成予定だが、近畿、首都圏では50階以上の超高層マンションの建設ラッシュを迎えており、高さ日本一の記録は“短命”に終わる可能性が高い。マンションの高さを巡り、日本一バトルが激化している。
大阪の証券街・北浜に日本一の高さを誇る超高層マンションが誕生する。地上54階建て、高さ約209メートル。マンションの名称は「ザ キタハマ」。09年3月の完成時には、超高層マンションとしては高さ日本一となる。
「ザ キタハマ」の“参戦”により、高さ日本一競いはさらに激化する。現在、国内で最も高い分譲マンションは54階建て、高さ200.4メートルの「クロスタワー大阪ベイ」（大阪市港区）だが、来年10月には神奈川県・川崎市に高さ203メートルの「パークシティ武蔵小杉」が完成し、日本一の記録を更新する予定。そのわずか5カ月後に「ザ キタハマ」がトップの座に踊り出る。
しかしトップの座も安泰ではない。民間のシンクタンクの不動産経済研究所・大阪事務所によると、近畿、首都圏の50階以上の超高層マンションは建設ラッシュを迎えている。「首都圏では地上60階のマンション建設の話もある。今後、高さ日本一という記録は“短命”になる可能性が高い」。日本一は販売戦略でも大きな“売り”になるため、首位の座が目まぐるしく入れ替わりそうだ。