住宅情報・ニュース
2005年11月27日

イーホームズ、耐震計算の確認省略

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イーホームズ、耐震計算の確認省略 国交省調査

千葉県市川市の姉歯建築設計事務所がマンションの耐震強度に関する構造計算書を偽造していた問題で、民間検査機関イーホームズが、中高層のビルやマンションの建築確認を出す際に建築基準法で定められた構造計算書の確認作業を、ほとんどの物件で省略していた疑いの強いことが、国土交通省の調べでわかった。

イーホームズが姉歯秀次1級建築士による書類偽造を見過ごした原因には、ずさんな検査があったとみて、国交省は検査機関の指定取り消しなどの厳しい処分を科す方針。
国交省は24、25両日に同社に立ち入り検査をし、建築確認の審査態勢を確認した。
姉歯建築士とは関係のないものも含めた、昨年11月以降に建築確認を出した10階建て以上のマンションやビル計約500棟のうち98棟を抽出して再点検したところ、建築基準法に定められた手続き通りの審査だったと確認できたのは、2棟しかなかった。
残る96棟のうち89棟については、構造計算書に記された計算過程を詳細に審査する必要があったが、同社は、計算過程の最初の部分以外については、十分な審査をしていなかった。また、国交省令で必要な認定書が添付されていないにもかかわらず、独断で検査を省略していた物件もあった。
鉄筋コンクリート造りなどの建物の建築確認の際に必要な構造設計の審査で、同社は、2人の補助員がチェックした後に資格を持つ専門の検査員が確認する態勢だった。担当者が省令の規定を熟知せず、勝手な解釈に基づいて審査を省略していたケースが目立ったという。
国交省の事情聴取に同社は「構造計算書の作成に国交相認定のコンピュータープログラムを使っているし、建築士が書類を作っているので、データが改ざんされるとは思えなかった」と話しているという。

posted by iezukuri : 2005年11月27日 17:19 | trackback (0)

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