無料で耐震診断

阪神大震災で倒壊した木造住宅は、古いものほどその傾向が高かった。最大の原因は建物の老朽化だが、古い住宅には、耐震壁が少ない上、その配置もバランスに欠けるという構造上の問題が指摘されているという。
同市は、地震にも強い安全な街づくりに役立てようと、同事業の受け入れを決めた。
対象は1981年5月31日以前に建築確認申請を受け、在来工法で建てられた二階建て以下の木造住宅約1万3000戸。
申し込みが受理されると、県が建築事務所に所属する建築士を養成して登録した「木造住宅耐震診断士」を派遣。申請者からの聞き取りや外観や床下、天井裏などを調査して診断。その結果を通知する。
同事業は、調査対象住宅にどの程度の安全性があるかを判断するもので、大地震によって住宅が倒壊しないことを保証するものではない。診断の結果、補強工事が必要でも、耐震診断以外はあっせんしない方針。