住宅情報・ニュース
2005年08月21日

シックハウス予防研究

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シックハウス予防、住宅建て研究

シックハウス症候群など、住まいの化学物質が原因の病気を予防しようと、千葉大環境健康フィールド科学センターは、化学物質を極力使わない住宅を柏市の同センター敷地に建て、健康への影響を研究する計画を進めている。ハウスメーカーなどの協力を得て、07年度にも実証実験を始めたいという。

壁にしっくいを使ったり、接着剤に天然素材を使ったりすることで化学物質を減らす方法などを検討するという。
計画では、一戸建ての住居数棟を建て、シックハウス症候群の子どものいる家族らに実際に1〜3カ月住んでもらう。近くに、同じように化学物質を軽減した診療施設も建設、治療をしながら症状の変化などを調べ、「化学物質対応型住宅」の効果を検討。都市近郊での転地療養のシステムなども検証するという。
千葉大は同センターや医学部が、生まれてくる赤ちゃんを化学物質から守る「次世代環境健康学プロジェクト」を進めている。その一環として化学物質の少ない住環境をつくる「ケミカルフリータウン構想」も検討してきた。
今回の実証実験はこの構想を具体化する第一歩で、国が進める都市再生モデル調査事業の一つに選ばれている。ハウスメーカーとの話し合いも始まり、今年度中に具体的な計画を作るという。
担当する同センター副センター長の森千里・大学院教授(環境生命医学)は「ホルムアルデヒドなどを規制しても、シックハウス症候群の患者数はまだ多数おり、対策が十分にできたとはいえない。実証実験を通し、安心して暮らせる住環境を提言し、住環境と健康に関心を持つ人材の育成にも取り組みたい」という。
将来は、実証実験で得たデータをハウスメーカーや自治体が活用し、つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅周辺でこれから進められる街づくりにも活用してもらいたい、という。

posted by iezukuri : 2005年08月21日 12:51 | trackback (0)

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