住宅情報・ニュース
2006年06月20日

集合住宅の新しい試み

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「集合住宅の新しい試み」というタイトルでa+u(エー・アンド・ユー)2006年6月号が発売されました。
a+u(エー・アンド・ユー)という雑誌を知らなかったのですが、建築系の雑誌って本当に沢山ありますよね。しかも、センスのよい建築物やデザインの雑誌が。建築関係の仕事の人でなくても非常に楽しめるものだと思います。
あぁ、ちなみに今回のa+uに紹介されている建築物は、ヘレナ・ペイヴァー・ニジリク〜スタンガ・ハウジング、ホーデン・チェリー・リー・アーキテクツ〜マイクロ・コンパクト・ホーム、バウムシュラーガー・エベルレ〜アイヒグートの集合住宅、ルンガー・アンド・トランベアー〜ティエゲン学生寮、イペンブルグの集合住宅、他...。

1冊につき1特集の形式を貫く[a+u]は、淡々とした作品紹介に終始することが多く、このオールレビューのフォーマットに合わず苦労させられることもあるのですが、今回は珍しく2部構成で助かります。
第一部は、12個の新しいプロジェクトを紹介。オランダを中心にドイツ、クロアチア、スイス、スペイン、オーストリア、デンマーク、イギリスから選ばれています。
第二部は、MVRDVが全体計画を行った集合住宅プロジェクト「イペンブルグの集合住宅」を紹介。
集合住宅特集は専門誌一般誌問わず近年非常に多いのですが、海外での特集は新鮮です。なにしろ大規模なものが多いのです。また引きを取っている写真が多いあたりも、周辺環境の違いを感じます。国内作品を取り上げた特集とはひと味違う、爽快な読後感があります。
12個の新作は、アクロバティックな作品が多く楽しめます。
例えば表紙としても使われているノイトリングス・リーダイク・アーキテクツのレイク・サイド・ハウジング「スフィンクス」(オランダ・ヒュイゼン、2003)。その名のとおりスフィンクスのような外形をした集合住宅が海上に5棟ならんでいます。各棟にはコンクリート製の桟橋でアクセス。つまり一発ネタの建築ですが、そのインパクトは他の追随を許さない破壊力があります。
また、ザハ・ハディッドの「シュピッテラウ陸橋の集合住宅」はオットー・ワグナー設計の橋にまとわりつくように建てられた道路上の集合住宅です。「陸橋は保護の対象となっているためにそれ自体に手が加わることはない」と言うものの、その様は建築が橋の征服したかのよう。
いずれも日本では法規制や行政関係の壁にぶちあたりそうで、なかなか作れそうにありません。
» JDN

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価格:2500円(税込)

世界の建築、都市についての思想・技術等紹介
特集集合住宅の新しい試み-ヘレナ・ペイヴァー・ニジリク~スタンガ・ハウジング、ホーデン・チェリー・リー・アーキテクツ~マイクロ・コンパクト・ホーム、バウムシュラーガー・エベルレ~アイヒグートの集合住宅、ルンガー・アンド・トランベアー~ティエゲン学生寮、イペンブルグの集合住宅、他/[連載]進化するワークプレイス・第1回-オフィス改革の始まり~変化と多様化への適応~岸本章弘

posted by iezukuri : 2006年06月20日 18:50 | trackback (0)

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