冷泉家住宅 初の一般公開

重要文化財・冷泉家住宅（上京区）が初めて一般向けに公開され、源義経の母・常盤御前ゆかりの宝樹（ほうじゅ）寺（下京区）では葛飾北斎筆と伝わる掛け軸が初公開される。
特別拝観は京都古文化保存協会が毎年春と秋に行っている。冷泉家は藤原定家の流れをくむ和歌の宗家で、約200年前に建てられた住宅は現存する唯一の公家屋敷。重厚な貴族文化の伝統漂う座敷や所蔵の屏風（びょうぶ）が庭から見学できる。28日から4日間の限定公開。
宝樹寺は常盤御前が大和から京へ戻る途中に立ち寄ったと伝えられ、その様子を描いた北斎筆「常盤御前雪の除松図」や念持仏と伝わる薬師如来が初公開される。長講堂では重文・後白河法皇像や阿弥陀（あみだ）三尊像が14年ぶりに公開される。
特別公開は11月7日まで（一部を除く）。拝観料は1カ所につき大人800円、中高生400円。
それ以外の公開社寺は次の通り。
上賀茂神社、黄梅院、聚光院（以上北区）清浄華院（上京区）下鴨神社、法然院、光雲寺、南禅院（以上左京区）知恩院三門、智積院、泉涌寺本坊、東福寺三門、龍吟庵（以上東山区）、東寺五重塔（南区）仁和寺金堂・観音堂（右京区）