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2005年09月26日

嘉納治五郎別荘跡地

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嘉納治五郎別荘跡地

「白樺派」の聖地守る

我孫子市は、講道館を設立し、柔道家や教育者として知られる嘉納治五郎が市内に建てた別荘の跡地約3000平方メートルの購入を決めた。一帯は大正時代に文学の白樺派が拠点にしていた歴史ある土地だが、昨年末にマンションの建設計画が浮上したため、市が保存に乗り出すことにした。

嘉納治五郎別荘跡地は同市緑一の地元で「天神山」と呼ばれる台地の斜面にある。治五郎のおいで、雑誌「白樺」の創刊に参加した柳宗悦の招きで志賀直哉ら白樺派の作家らが集まり、別荘跡の隣にある「三樹荘」を拠点にした。
現在はケヤキやクスノキの大木が生い茂る屋敷林が広がり、民家が一軒立つ。屋敷林の中をはうように石の階段が整備され、当時の面影を伝える観光名所となっている。
マンション建設は昨年浮上した。9階建てを建設する計画で、市は完成すれば市内では貴重な緑が残る景観が破壊されると判断。業者が買い取る前に、土地と民家を地権者の市民から3億3000万円を上限に購入することにした。
市は9月議会でこの購入費を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出。可決されれば、早い時期に購入する方針。民家については、購入後に市民らと共同で利用方法を検討するという。

posted by iezukuri : 2005年09月26日 21:16 | trackback (0)

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