組み合わせ金利 住宅ローン

埼玉りそな銀行が取り扱っているりそな住宅ローン金利ミックスタイプの人気が高まっている。同住宅ローンは利用者が金利の組合せを自由に設定し、金利変動リスクを軽減できる。日本銀行が14日にゼロ金利政策を解除したことにより金利先高観が一段と高まっており、少しでも金利リスクを抑えたいという顧客の関心が高いようだ。
埼玉りそなは同住宅ローンを6月に取り扱いを始めた。7月に入って、同住宅ローンの申し込み件数が増加傾向にあるという。
同住宅ローンは金利変動に影響されずに返済額を長く確定できる「長めの金利」と当面の低金利のメリットをとる「短めの金利」の二つの金利を組み合わせることができる。これによりリスクを分散することが可能になる。金利のほか、金額配分も自由に設定できる。
ゼロ金利解除により短期金利に連動している変動型や短期固定型の住宅ローン金利は今後、金融機関の間で引き上げられる見込み。金利ミックスタイプの住宅ローンの利用が増えているのは、金利上昇に備えた生活者の行動が表れた形だ。
埼玉りそなは金利上昇に対応したローンを取り扱うことで品揃えを強化し、顧客ニーズに対応したいとしている。同行は高水準が続いている県内の住宅着工に対応し、住宅ローンを営業戦略の核のひとつとして展開。住宅ローンの残高は2006年3月末に3兆円を突破し、地域銀行トップ級となっている。2005年度一年間に約2400億円増加した。2006年度は2500億円を超す増加額となる見通しだ。