住宅情報・ニュース
2005年09月30日
高靭性繊維補強セメント複合材料
金属のように変形するコンクリートを超高層マンションの構造に採用
圧縮には強いが、曲げや引っ張りに弱いのがコンクリートの弱点。これを補う新材料として鹿島は、2000年に高靭性繊維補強セメント複合材料「Kajima/ECC(Engineered Cementitous Composite)」を開発した。同社は、この新材料を構造に用いた超高層マンションを現在、施工している。
K/ECC は、モルタルに混ぜた長さ12mmのビニロン繊維の働きによって、変形時のひび割れを細かく分散させ、曲げや引っ張りの変形性能を確保している。引っ張り変形性能は実に、モルタルの200倍にも及ぶ。このため、大きな変形を受けてもエネルギー吸収能力を発揮し、繰り返し大きな地震を受けても損傷しにくい。制震装置のような働きが期待できる。
鹿島では、制震装置の代替として新築や改修のプロジェクトへの適用を提案するとともに、70階建てを越える超々高層集合住宅も可能になるとしている。
鹿島では、制震装置の代替として新築や改修のプロジェクトへの適用を提案するとともに、70階建てを越える超々高層集合住宅も可能になるとしている。
posted by iezukuri : 2005年09月30日 02:25 | trackback (0)
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