カーサ・キューブ

住宅建設の槇は通常の注文住宅より安価な小型住宅を開発、18日から販売する。設計の共通化や単純化などで工期を3分の1の45日に抑えて人件費を削減、建築コストを下げた。販売価格は通常の同規模の注文住宅より５割程度安い1280万円（税込み）。戸建て住宅の需要が高い福岡都市圏で拡販し、年間百戸の販売を目指す。
開発した「カーサ・キューブ」は延べ床面積が約105平方メートルの2階建て建屋。室内外の曲線を無くし、直線を多用したシンプルなデザインが特徴。天窓に加え側面にスリット上の窓を配置した。間取りは家族構成に合わせて300通りを設定。壁材には新聞紙の原料となるセルロースファイバーを使用し断熱性を高め、表面に汚れを光で分解する光触媒で加工した。
同社は福岡市を中心に注文住宅の建設やマンションリフォームなどを手掛ける。20代の若い夫婦向けに新住宅の拡販を進める。今後は新住宅の工法などを他の住宅会社に販売することも検討している。