ラインの館 新装オープン

老朽化が進み、昨年5月から休館していた北野の異人館「ラインの館」の改修工事が終わり、29日、地元住民らを招いた内覧会があった。4月1日、一般公開を再開する。
同館は市指定伝統的建造物。1915年にフランス人のドレウェル夫人が建てた。木造2階建てで、横板を重ねた壁の線（ライン）が美しく、この名前がついたという。
11年前の阪神・淡路大震災で煙突が落ちるなどしたが、修復された。その後、外壁の塗装がはげたり、木がくさったりしたため、改修することに。塗装は建築当時と同じ色にし、フローリングや室内の壁紙は新しく張り替えた。1階の床下にはコンクリートを流し込んで耐震性も高めた。
また、改修前にあった一階の喫茶コーナーはなくし、食堂と居間、応接室の三部屋を展示や休憩室に充てた。