住宅情報・ニュース
2005年09月03日

特殊構造の免震マンション

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特殊構造の免震マンション 揺れぬ人気「タワー型」増え、技術革新急ピッチ

地震災害が相次ぐ中で、地震による衝撃を緩和する「免震」構造の分譲マンションが都市部を中心に人気を呼んでいる。特殊な免震装置を建物に組み込むことで、地震のエネルギーを大幅に減衰させる効果が期待できるという。

都心部では最近、地上二十階以上の超高層マンションが急速に増えており、防災を気にする入居者の関心を集めている。
長谷工コーポレーションなどが昨年、東京都世田谷区の都立大学跡地に建設した大規模分譲マンション「深沢ハウス」は、13あるすべての住居棟に最新の免震構造が導入されている。
建物の基盤部に組み込まれた積層ゴムの働きにより、地震の揺れがそのまま建物には伝わらない仕組みで、長谷工では「建物の揺れを通常の2分の1から4分の1に低減する効果がある」としている。
また、住友不動産が販売している「目白ガーデンヒルズ」も免震対応のマンションだ。東西200メートルに及ぶ敷地や建物の全体を巨大なプレートに載せ、地下に設置した免震ゴム装置で支える構造を採用している。
一方、大和ハウス工業が神戸市内に今春建設した「D'グラフォート神戸三宮タワー」は、高さ152メートルを誇るが、積層ゴムを含む三種類の免震装置を組み合わせることで、「阪神大震災級の震度7の揺れを震度4程度に軽減する」としている。
東急不動産などが販売する47階建ての「キャピタルマークタワー」には、鹿島が開発した新免震技術「ウインカー工法」が採用された。大地震に襲われた超高層ビルには、地面から建物が引き抜かれるような力がかかるが、この圧力を相当程度緩和できるのが特徴だ。
清水建設などが施工した東京都品川区のマンション「ル・サンク大崎シティタワー」(27階建て)では、免震装置と強度の高い壁面により建物を支えるシステムが使われ、通常より25%も免震性能が向上した。
ただ、免震マンションは、一般に通常のマンションに比べ、建築費は5%前後高くなるという。また、免震マンションに住んでいても、地震の規模などによっては思わぬ被害を受ける場合もある。実際に購入を検討する際は、業者などに十分説明を求める必要がありそうだ。

posted by iezukuri : 2005年09月03日 11:23 | trackback (0)

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